アラド戦記決闘 ラグとPING値の話


回線速度計測値

最近よく決闘をするのですが、
よく言われる「ラグ」とはなんぞやと疑問に思ったので投稿します。

http://speedtest.net/
PING値が計測できるサイトです。
上り・下り・PING値が結果として表示されます。


はじめに


 まずはじめにラグとは何か。検索してみたところ「タイムラグ(時間差)」の略だそうです。海外旅行などの場合の体内時計のズレなどを指すこともありますが、FPSなどオンラインゲーム(以下オンゲ)においてはアクションリザルトとの間に大きな時間が空くときなどに使います。

 例えば携帯ゲーム機やテレビゲームなどのオフラインゲーム(以下オフゲ)では、攻撃ボタンの押下と同時に敵やモンスターにダメージを与えることができますが、オンゲの場合はどうしてもボタンの押下と同時にとはいきません。ボタンを押してからサーバーなり対戦相手のPCと通信を取ってからダメージを与えられたかどうかの結果がでます。

 つまり、オフゲは攻撃→結果という2工程なのに対し、オンゲは攻撃→通信→結果という3工程と工程が長くなります。その分アクション(攻撃ボタン押下)からリザルト(ダメージ反映)までに時間差(ライムラグ)が起きてしまうわけです。

PING値とは


 通信という工程がある以上、どうやってもオフゲのように瞬時にリザルトまでは到達できません。しかしながら、通信にかかる時間を短縮することができれば、限りなくオフゲのようにゲームをプレイすることができるはずです。

 この通信にかかる時間を短縮するために重要な数値がPING値です。要するにデータを送ってからそれが返ってくるまでの時間のことです。

 例えば、プレイヤーAがプレイヤーBに「攻撃!」というデータを送るとします。このときにBは「くらった!」というデータか「よけた!」というデータを返します(レスポンス)。Aが「攻撃!」データを送ってからBが「くらった!」データを返す間に0.3秒かかったとき、プレイヤーBのPING値は300(ミリ秒)であると言えます。

 PING値に関する詳しい話は検索すればいろいろと参考になるサイトが出てくると思います。「PING」で検索よりも「PING値」で検索した方がオンゲやFPSに関する解説が表示されやすいと思います。

 このデータ通信(攻撃!くらった!)のやりとりが高速で行えるほど、オンゲに近い感覚でゲームをプレイすることができるのです。

PING値の計測



回線速度計測値
 冒頭でも軽く説明しましたが、こちらはspeedtest.netという通信回線速度が計測できる海外のサイトです。左側から下り(ダウンロード)、上り(アップロード)、そしてPING値となっています。

 ちなみに、私の通信回線ではPING値が26ということなので「攻撃!」というデータ送信に「くらった!」「よけた!」と26ミリ秒(0.026秒)で反応(返信)できますということになります。ちなみにISPのところにあるようにプロバイダはぷららで、マンションタイプの光回線を使用しています。

 PING値の推奨値というのは、ゲームのタイプにもよりますが、FPSなどではPING値100以下が推奨値で、50以下は良好だと言えます。要するに最低でも0.1秒以内にはデータのやりとりができる通信環境が好ましいということです。

PING値を改善するために


 PING値を低く抑えるには以下のことが重要です。

1. 無線LANから有線LANにする
 ノートパソコンなどの場合、ネットワークの接続が無線LANであることが多いです。無線LANは単純に考えてデータの中継点を増やしていることになるので、有線LANに切り替えましょう。

2. ADSL回線などから光回線に替える
 光回線はADSL回線など他回線に比べて高速かつ大容量の通信が可能です。ADSL回線に比べてダウンロードやアップロード速度も速くなるので特にこだわりがない場合は光回線に替えましょう。

3. MTUやRWINを適正値にする
 MTU値やRWIN値を大きく設定することによってダウンロード速度が向上しますが、これば小さなデータを高速通信するオンゲにとってはあまり推奨できません。RWIN値をほどほどに調節することによってPING値が改善する可能性もあります。

 上記の3項目を改善できればPING値は大きく下がります。

アラド決闘とPING値の話


 こんなに長々と話しておいてようやく本題なのですが、実は自分のPING値を低くしたところで、対戦相手がラグくなくなるわけではありません。「PING値とは」の項目で述べたとおりPING値はあくまでも「データを受け取ってからデータを返すまでの時間」です。この時間を短縮することは決闘においてどういうことになるのかと言うと、相手のアクションを自分のパソコン上で忠実に再現できるようになるということです。

 例えばPING値が30のプレイヤーAとPING値が300のプレイヤーBが決闘をします。プレイヤーAのPING値は低いため、Aのパソコン上ではプレイヤーBのアクション(攻撃)が忠実に(0.03秒後に)再現されます。しかし、プレイヤーBのPING値は高いため、プレイヤーAのアクションは0.3秒後にプレイヤーBのパソコンで再現されます。

 つまり、このタイムラグ(0.3秒)の間にプレイヤーAの攻撃判定(範囲)からプレイヤーBが逃げてしまえば、本当はプレイヤーAの攻撃が当たっているにもかかわらずプレイヤーBには当たらないという現象が起きます。これがこの記事の冒頭で書いた「ラグ」なのです。

 要するに自分のPING値を低くしても相手のPING値が高ければラグは発生し、PING値が低い方が不利な状況になります。

まとめ


 アラド戦記うpロダによく決闘場での口論画像がアップロードされてますけど、果たして本当に「ラグ」の意味を理解して、さらに自分に落ち度が全くないと断定した上での発言なのだろうか?と、「ラグ」に対して疑問をもったので今回の記事を投稿しました。

 とはいえ今回の「ラグ」は通信関係の「ラグ」であり、他にもパソコンの処理速度に関わる「ラグ」もあるのですが、それはまた後日、記したいと思います。

 とりあえず決闘をされているプレイヤーの方は一回こちらのサイトでPING値を図ってみてはいかがでしょうか。

 それではまた。

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